Interview: Architecture In Helsinki

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オーストラリアで最も中毒性があり、愛されているポップバンドArchitecture In Helsinkiが待望の5thアルバム『Now + 4EVA』をリリース。”In The Future,”、”Dream A Little Crazy”、”I Might Survive”等のキラーチューンをシングルとして立て続けにリリース。バンド史上最もカラフルで、丁寧に仕上げられた作品となりました。今回Lights + Musicでは友達サイト、フランスのインターネットラジオTeez.fmが行ったインタビューを転載。今作でのバンドの心境の変化と前作との繋がり、自己プロデュースの困難などが明らかに…。

Interview: Architecture In Helsinki
By Thierry Jaussaud
Translation by Satoru Teshima
In association with Teez.fm

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Category INTERVIEWS | タグ: architecture in helsinki, australia, feature, interview, pop, synth pop |

Interview: CEO

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Eric Berglundは変身を経て成長するようだ。ちょっと前まではスウェディッシュ・ポップグループThe Tough Allianceの野球のバッドを振り回す、ガラスの瞳を持ったフーリガンだったし、気がつけば秘密主義的に口を閉ざした、大麻の葉がプリントされたTシャツを300ドルで売っているようなヨーテボリのインディー・レーベルSincerely Yoursのレーベルを経営していたり、続いてはカシミアのセーターを着てロザリオ(数珠)を身につけたキャラクターをCEOの”Come With Me”のビデオで演じていたりする。高熱時に見る悪夢の中、となりのトトロの人形にしがみつきながら。

しかし、彼は人々を困惑させるような活動を続けながら、また時にヨーテボリの音楽が問題的になり得るように(2007年に彼がThe Tough Allaianceの『New Chance EP』でサンプリングしたイスラム教の礼拝の呼びかけはイスラム教コミュニティにとってあまり喜ばしくなかったことだろう)、彼の作品に対する情熱に疑いようはない。われわれはEricとEメールを通じて、男性性、矛盾を愛すること、なぜ未来は「クソみたいにバカバカしい」のか聞いてみた。インタビューの前半は姉妹サイトPublic Rhythmにて公開されている。こちらもチェック。

Interview: CEO
Interview by Brendan Arnott Mar. 26, 2014
Translation by Satoru Teshima

セカンドアルバムの出来はどう感じてる?

かなり大満足だよ。これからが楽しみだけど、ちょっと緊張もしてる。とても自由な気分だけど、でも全然自由じゃない。走ってるみたい!

現代的な英語の使い方だと、CEOっていうのはとてもダイナミックな男性的パワーを連想させるんだけど、”Whorehouse”のビデオでは花の飾り物を頭につけて、短いズボンを穿いて、カメラにキスを投げかけてるよね。あなたは自身が差し出している男らしさのイメージをどのようにナビゲートしているのかな。あなたにとって男らしいってどういうことなんだろう。

えーと、そういう風に物事を考えたりはあまりしないんだよね。固定概念は生きている中であらゆるところにあるし、僕もそれに影響されているし、物事を感じたり、自分が感じたことを自然に具体化させてる。でも僕は一般的なことについての理屈なんて、世界をもっと良い場所に変えることなんか出来ないと思ってる。他の人もビデオについて聞いてきたんだ。僕が性的ステレオタイプをもてあそんでいるんじゃないかって。それでちょっと考えて、自分がもてあそぶことが出来るのは自分だけだって気づいたんだ。僕はただ(心を)解放して、自分が感じたこと全てをやってみて、「なぜだ?」って自分に問いかけず、心の奥を覗いてみたんだ。とにかく全てを表現したかった。なんの制限も無しに。これが僕の普段のナビゲーション・システム。心の中の感情を信じること。アートは、君が自分のやっていることに対し「なぜ?」と問いかけることで真実になるんだ。その答えが自分のアートに影響しているのには間違いないのだから。

僕にとって男らしさとは無神経にならずに男らしくあること。信じられないかもしれないけど、男は恐れるべき存在にだってなれるんだよ。僕は自分が以前から相対性に非常に惹かれることに気がついたんだ。時々自分の居場所が無いように感じる。見たところ正反対のものにあんまり共鳴できないからなんだ。それっておかしいかな?僕はどこにも居場所がないのかな?それともあらゆる場所に所属しているのかな?

“OMG”というトラックはゴスペルを思わせる、Moodymannのアルバムなんかで流れているみたいなサンプルを使ってるね。スピリチュアリティ(精神性)があなたの作品のなかで一貫したテーマとして流れているみたいだけど、どういう宗派からインスピレーションを得ているのかな。

全てさ。本質は全て一緒。僕は誰がどういう人物か、何を信じていているか決めることを信頼してないんだ。ものを分別することも、境界線も信じてない。自由であり、流れるような存在であることを信じてる。ワンダーランドの中では全てがひとつのものなんだ。

2010年にあなたは世界はいままで「恐ろしい混沌。。。娼婦の館(a whore house)』だったと言っていたね。4年経った今、”Whorehouse”という言葉が作品の重要なキーとして戻ってきた。それはどうしてなんだろう。

それは僕がceoという存在ある全ての側面を表現したかったから。そして僕はいまだに時々Whorehouseの中でさまよってる。まだ自分の中のエゴが自分自身やその他の人々を売買しているんじゃないかって感じてるんだ。時には他の人が僕を買うことがある。それでお互いの人生をむちゃくちゃにしあう。時々ね。2010年の頃、僕はスピリチュアルな啓示にとても圧倒されていて、絶対にもう迷ったりすることが無いんだって信じてたけど、そんなにシンプルなもんじゃないんだよね。あらゆる方向から自分が信じているものを現実化できるようになるのには、とてもたくさんの時間を要するんだ。

The Tough Allianceはニヒルな自虐の要素があったよね。”Make It Happen”のビデオであなたは最後バスタブに入って、別の世界にいるみたいに目を光らせてた。ceoのEric Burglandはそのときとは別の人間?

はは、うん。あのキッドは全く別のアニマルだよ。その時の僕はとても不安で、同時にとても決意が固かった。とてもセンシティブで、同時にとても破壊的だった。最近はもっと自分のやっていることに対し意識的になれてるかな。でも時々ね、あのときの小さな愚か者が突然目の前にあらわれて、気づいたらバスタブの中で目を光らせて、何かよからぬことを考えてる自分がそこにいるんだ。でもそれもそんなに長くは続かなくなった。

ライブや音楽制作で生活できる?一度でもそれが心配になったことはある?

うん、この10年は音楽だけで生活出来るくらい幸運だった。でもまだ将来のことは心配になるよ。生活のためにアートは作りたくないんだ。上司の存在とか何時間も働かなきゃいけないのが嫌だからって理由でアートを作りたくない。自分の心が真にやらないといけないと感じている、そういう理由で、アートを作りたいんだ。でもかなり空しい考えだよね。もし自分の心が必要と感じなかったら、きっと別の方法を見つけるだろうから。将来を心配するのはクソみたいにばかばかしいよ。

spacer 僕は矛盾を見せることはとても美しいと思う。

感情や感覚を音楽に関わらせて語ると、そこに矛盾は生まれるものだと思う?あなたは矛盾を受け入れる?

YES! みんな自分自身をたっくさん矛盾させてる。けどみんなそれを隠すためのことをなんでもやろうとするんだ。矛盾を恐れてる。矛盾を避けるために自分たちの世界に制限やルールを作ってるように見える。それってむっちゃつまらないし、クソみたいに不誠実だよ。僕は矛盾を見せることはとても美しいと思う。それはリアルなものだから。人間であること自体、多くにおいて相矛盾しているものなんだ。みんな人生ムチャクチャだけどさ、大抵の場合ナイスと思ったことしか表現しない。考え方、感じ方、振る舞い方が協調することなんてほとんどないんだ。でもそれで良いんだよ。それに気づき、受け入れることで完全なものに、ピュアな存在に一歩近づくことができる。

制作についてだけど、今作ではもっと厳しかったり、負担になったり、心地悪かったり、普通でないようなことに挑んでみようと思った?配当は奮闘が報われるようなものだった?

うん、とってもね。今回はもっと自分の力で制作しようと決めていたんだ。また心配を感じたり、作品から楽しみや自己表現の安堵以外のものを得ようと思った時は手を止めるようにした。だから制作に取りかかることが出来ないことが多くて、そういう時は自分の姿を鏡でみることにした。それはとてもつらいことだけど、同時に報われることもとても多かった。本当につらいことだったんだ、でもすごくやってよかった。自分のやったことに対し今とても幸せだよ。作品の出来がとても嬉しいってわけじゃなくて、自分がやると決めたことが出来たことや、そこから僕が導かれた場所に対し、自分を誇りに思っているってことなんだ。

ceoの最新作『Wonderland』はSincerely Yours/Modularより、日本からはP-Vine, Tugboat Recordsから発売中です。(Amazon), (iTunes (JP))

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Tugboat

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Category INTERVIEWS | タグ: ceo, feature, interview, swedish pop, synth pop, tough allaiance, tugboat |

Interview: Cuushe

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Mayuko HitotsuyanagiがCuushe名義で送りだす音楽は、その姿をドリームポップとして明白に現している。2013年リリースの最新作『Butterfly Case』では、アンビエント・テクノ、シンセポップ、J-pop、そしてチルウェイブが描き出されている。そのなかで、彼女の風のように流れる囁き声、繊細でかすみがかったギターサウンド、そしてシンセのテキスチャーが、彼女の音楽を初期4AD所属アーティストから始まったドリームポップの伝統に繋げている。文字通り、彼女の音楽は自身が見た複雑な夢を(彼女が半分冗談で言う所の)『エクスペリメンタルJ-POP』というフィルターを通じて表現しているのだ。彼女は今の成功に満足すること無く、自身が所属するflauのメンバー、ジュリア・ホルター、ブルー・ハワイから、ツアーをともにしたGrouperなど、様々なコラボレーションを夢見ている。

われわれはCussheと新作『Butterfly Case』の制作について、彼女がいままでに経験した場所や精神状態、過去、現在そして未来について聞くことができた。

Interview: Cuushe
By Maxwell Weigel, Feb 11, 2014
Translation by Satoru “Teshi” Teshima

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