Hear Me Out: Bernholz

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Hear Me Outはアーティスト/バンドの自己紹介コーナーです。
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イギリスはブライトンを活動の拠点とするアーティストJez Bernholzは、彫刻家、ミュージシャン、コンポーザー、そして映像作家と幅広い才能を持つアーティストです。彼の音楽プロジェクトBernholzが奏でる音楽はシンセサウンドを基準としたエクスペリメンタル・ポップ。2012年にリリースしたデビューシングル”Austerity Boy”はマドンナの”Material Girl”をサンプリングし、音楽評論家、そしてリスナーから高い評価を獲得。BBC等、プレスからのサポートも厚く迎えられました。

制作に二年費やしたというデビューアルバム『How Things Are Made』が9月29日にブライトンのレーベルAnti-Ghost Moon Ray (Gazelle TwinやAcquaintanceが所属する)からリリースされます。このアルバムはBernholzがリスペクトするケイト・ブッシュの”Hounds Of Love”やデイヴィッド・ボウイの”Low”など、彼が賞賛を惜しまない音楽史に残る名盤へのリスペクトを感じさせる、傑作シンセポップアルバム。今回のインタビューではプロジェクトがどのように始まったか、彼の音楽ヒーローたち、彼の映画的広がりを持つサウンドの秘密などたくさん語っていただきました。またアルバムから”What You Want To Do”を当ブログで世界初プレミア!是非耳を傾けてみてください。

背景
僕はYamaha Portasound PSS-170を使って初めて作曲を学んだんだ。他の作曲方法に方向転換しても、その経験がまだベースになってる。このプロジェクトは前のプロジェクトが解散してから始めたもので、また再び一個人としてのアイデンティティを見つける長いプロセスの始まりでもあった。過去に作った幾つかの4トラックのアイディアを、意識の流れを通して集め、そこが出発点となった。僕はつねに音楽を、彫刻やフィルムを制作するにして向き合いたかった。すべてのプロセスを一塊にしたかったんだ。昔は作曲というのは別々の独立した存在だと思ってた。でも、Bernholzというプロジェクトを芸術的に完全な形で実現できるものだと気がついたんだ。

サウンド
サウンドは様々なソースを組み合わせたもの。プログラミングされたエレクトロニクスやテープの録音のループから、発見した音色や重厚に和声をつけたボーカルまで色々だ。そこから完成した楽曲はアンビエントで映画のような表現を、もっと伝統的なポップミュージックに対して与えている。僕はインテリっぽい聞こえ方とそうでない聞こえ方の境界線をあやふやにさせるものをやってみたかった。期待に従うこと無く、同じ瞬間にいくつかの要素を見せる音楽にとても興味を持ってる。なるべく多くの違ったソースから録音を行うことを目標にしてる。あらゆる種類の断片を抽象化したり、結びつけたりして、すべてがうまくいくように頑張ってるんだ。

インスピレーション
多過ぎて答えられないなあ、常に変わり続けてるし。その中でも、ブルース・ナウマン、リチャード・ディーコン、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニといった芸術家の作品、チャーリー・チャップマン、バスター・キートンの映画作品、音楽ではケイト・ブッシュとデイヴィッド・ボウイ。生活では、パッと見は些細で、偶然おこる毎日の出来事、その失敗談にどこか勇ましさが見え隠れするようなものにインスパイアされてる。あとはだだ草に設置された家具とか、情熱的だけどチグハグな構成の子供の話とかかな。

spacer I’m very interested in music that reveals several elements simultaneously, without ever conforming to expectations.

お気に入りのバンド/アーティスト
いっぱいいすぎるし、候補はエンドレスだよ!さっきも言ったけれど、ボウイ、ブッシュ、プリンス、ローリー・アンダーソン、デリア・ダービーシャー、スティーヴ・ライヒ、マーヴィン・ゲイ、マンサン、ザ・ナイフ。最近ではジュリア・ホルター、ファクトリー・フロア、コリン・ステットソン。もっとたくさんいるんだけど、たくさんの名前を並べるだけになるからこの辺でやめておくよ。

シークレット
実はライオネル・リッチーの”All Night Long”は史上最強のポップソングだと思ってる。

Hear Me Out
What You Want To do’。この曲はアルバムがどのようにして作られたかを象徴する良い例なんだ。差し迫った感覚のループとドローンの即興演奏から始まり、それが素早くベースパートからなるコード進行へ変化する。この曲のベースは僕が気に入っている要素だ。とても流暢に書かれた曲で、マントラ調の歌詞を含め、ベーシックなテンプレートは一発で出来た。歌詞はとてもパーソナルなもの。僕はかなり自己不信に陥るタイプで、自分にもとても厳しい。無情に過ぎて行く時間を心配し、人生に対するプレッシャーが積み重なって行く。そういう収まらない感情を休めるために、自分に言い聞かせているんだ。”It’s not too late to do what you want to do.(自分のやりたいことをするのにまだ遅くはない。)”。この曲を聞き返すと、そうやって自分に言い聞かせて良かったなと思う。リスナーもこの気持ちを心に留めてくれたら良いなと思ってる。曲中には他のアルバムにも再度現れるモチーフが登場し、繰り返しきくことで、夢のような効果をリスナーにもたらすことになる。自分が以前経験した記憶の断片を思い出させるような。

10月と12月はヨーロッパをツアーして回る予定。とても楽しみにしてる。あるばむをやっとリリース出来てとても嬉しいし、世界中の人が僕の音楽を聞いてくれるのも嬉しい。リリース形態もCDだけじゃなくて、彫刻でもリリースするんだ。とても誇りに思ってる。石膏で出来たリミテッドエディションは自分で壊さないと聞くことが出来ないんだ。

リンク
Anti-Ghost Moon Ray
Official Website
Soundcloud
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Bernholzのデビューアルバム『How Things Are Made』はAnti-Ghost Moon Rayから9月29日にリリース。予約はこちらから

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【特集】Meishi Smileが選ぶ「わたしの日本」

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J-popシューゲイズプロデューサー、そしてアメリカでカルト的な人気を誇るZoom Lenseの主宰を務めるMeishi Smileが今年の五月日本ツアーを行いました。アニメやJ-pop等日本の文化にインスパイアされた彼の音楽は、J-popシューゲイズ・エレクトロとも形容されています。デビュー作『Lust』は煌びやかで、どこか毒々しく、彼の日本に対する愛情、そして純粋でまっすぐな視線が伝わってきます。

今回の特集ではMeishi Smileに彼の日本の好きな所を5つ語ってもらいました。ちなみにFaderでは彼がツアー中に撮り溜めた写真集とツアーダイアリーが掲載されてます。こちらもチェック。

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download: Lights + Music 2014 Summer Mix

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Tracklist
Jerome LOL – Feel It For The First Time download
JUCE – (H)ours download
Bottin – Plastic Forgery (Radio Edit) download
Bobcat – R U That Somebody download
Russo – Zishthe download
Sela. – Lost (ft. Noah) download
Sade – Never Thought I’d See The Day (L-Vis 1990 Sunrise Edit) download

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Favourite Albums of 2014 (So Far)

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Wild Beasts - Present Tense
Todd TerjeIt’s Album Time
Ben Frost - A U R O R A
Angel OlsenBurn Fire for No Witness
Sharon Van Etten – Are We There
Meishi Smile – Lust
Sela. – Anniversary
James Vincent McMorrow – Post Tropical
St. Vincent – St. Vincent
Yumi Zouma – Yumi Zouma EP